研究課題/領域番号 |
10480049
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研究種目 |
基盤研究(B)
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研究機関 | 明海大学 |
研究代表者 |
水谷 信子 明海大学, 外国語学部, 教授 (90190644)
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研究分担者 |
川口 良 秀明大学, 国際協力学部, 講師 (30306443)
佐々木 泰子 お茶の水女子大学, 文教育学部, 講師 (20251689)
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キーワード | 談話構造 / 談話能力 / 習得過程 / 談話の展開 / 文章生産活動 / 母語別比較 / 音声表現 / 対話と共話 |
研究概要 |
平成10年度は、日本語学習者の談話能力およびその習得過程を明らかにするためのデータ収集を行った。 具体的には、平成10年9月〜11月に、明海大学、桜美林大学、秀明大学およびお茶の水女子大学において、それぞれの大学ごとに5人の学習者、合計20人を対象に第1回目の調査を行った。学習者のレベルは上級で、主な母語は中国語、ネパール語、英語である。 データの収集方法としては、日本人母語話者と学習者が1対1で次のようなタスクを行い、それをテープ録音した。(1)レストランを決める。(2)日本の交通機関の問題点について話し合う。 第2回目の調査は現在実施中である。今回は、次のようなタスクでデータを収集中である。(1)2泊3日のゼミ合宿を行う場所を決める。(2)日本の若者について話し合う。各回ともアンケート形式のフォローアップインタビューを実施した。 これらの調査結果から見ると、意見表出のパターンおよび条件表現や受け身の使用傾向に違いが観察された。現在、データ収集と平行して録音データの文字起こしを行い、データベースを作成中である。そのデータベースをもとにこれらの違いが個人的なものなのか、あるいは母語によるものなのかを分析し、学習者の談話能力およびその習得過程を明らかにしていく。
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