研究課題/領域番号 |
10480055
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研究機関 | 東京工業大学 |
研究代表者 |
松岡 聡 東京工業大学, 大学院・情報理工学研究科, 助教授 (20221583)
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研究分担者 |
米澤 明憲 東京大学, 大学院・理学系研究科, 教授 (00133116)
高橋 伸 東京工業大学, 大学院・情報理工学研究科, 助手 (00272691)
柴山 悦哉 東京工業大学, 大学院・情報理工学研究科, 助教授 (80162642)
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キーワード | モービルコンピューティング / 携帯情報端末 / Pegasus / WebPad / Thin Client / 情報フィルタリング / 制約解消系 / ペンコンピューティング |
研究概要 |
1. ユーザの意図を推測し、補完するモービル描画インターフェースの構築 モービルインターフェースでは、ペンベースの描画インターフェースが重要となる。旧来の計算機上のペン描画システムでは、計算機が直線や円などの幾何的プリミティブをユーザのマウスなどのポインティング装置によって配置するのが主体で、紙+ペンでの描画と比較して正確さでは優るものの自由度に欠けている。それに対し、我々の構築したシステムPegasusでは、(1)ユーザは通常の紙とペンを用いた描画技法を用いる;例えば、線を重ねて描いて太さを調節し、細かい線を延ばして意図する曲線を得る。(2)計算機は、視覚的パージングにより、ユーザの描画操作を階層的な制約集合に変換する。従来の技法と異なり、(a)(1)の描画技法を認識し、(b)図形のグローバルな制約ーー線対称性・点対称性・直線群の平行性や接続性などーーを積極的に認識し、さらにそれらを(c)階層的な制約系に変換する。変換された制約は、階層制約の解消系により数値解が得られ、描画される。さらに、ユーザの描画操作に曖昧性がおる場合は、制約解消系が複数の解の候補を生成し、それをジェスチャーによって選択する。構集されたPegasusの描画実験により,既存の描画システムに比べて描画時間が短縮され,かつ図形の幾何学的制約の充足度も改善されていることを確認した. 2. 携帯端末用情報システムWebPadシステムの提案と構築 携帯端末の新しいユーザインターフェースとして、処理をパックエンドの計算機で分散処理し、位置情報やユーザのプレファレンスでフィルタした情報のみを提示する「WebPadシステム」のアーキテクチャを提案し、実験を行った。WebPadでは、携帯端末はThin.Clientとしてのみ機能し、処理は常にバックエンド側で行うが、この際に位置情報などのセンシング情報のみから自動的にインターネットなどの超広域に分散したデータベースから情報検索を行い、フィルタリングし、かつ限定された通信路で有効なタイミングで情報提示を行う。
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