研究課題/領域番号 |
10480055
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
計算機科学
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研究機関 | 東京工業大学 |
研究代表者 |
松岡 聡 東京工業大学, 大学院・情報理工学研究科, 助教授 (20221583)
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研究分担者 |
米澤 明憲 東京大学, 大学院理学系研究科, 教授 (00133116)
高橋 伸 東京工業大学, 大学院・情報理工学研究科, 助手 (00272691)
柴山 悦哉 東京工業大学, 大学院・情報理工学研究科, 助教授 (80162642)
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研究期間 (年度) |
1998 – 1999
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キーワード | モービルコンピューティング / 携帯情報端末 / Pegasus / WebPad / Thin Client / 情報フィルタリング / 制約解消系 / ペンコンピューティング |
研究概要 |
昨年提案した、処理をバックエンド計算機で処理し、位置情報やユーザのプレファレンスでフィルタした情報のみを提示する携帯端末のインターフェースWebPadのアーキテクチャをさらに発展させた。ユーザが積極的に空間情報をWebのデータと連携させポストできる機能、複数のユーザの嗜好を反映させるため、協調フィルタリングを行うためのアルゴリズムと機能、および情報のカテゴリに応じてWebから自動的に情報を摂取・整形・格納するバックエンドでの情報収集エージェントをユーザが簡便に構築するソフトウェアフレームワーク、を実現した。これにより、ユーザは携帯端末で、Web上の莫大な情報を1,2ステップで取得可能となった。ペン描画インターフェースでは、従来の二次元予測描画インターフェースを発展させ、二次元平面上でユーザが描画した三次元物体の外形線から形状予測・補間を行い、ユーザに容易に三次元形状の描画を可能とするアルゴリズムおよびインタラクション法と、それを実現したTeddyを開発した。描画の対象は直方体などのCAD流の幾何形状ではなく、動物などのソフトで複雑な形状である。ユーザはフリーハンドで外形線、および簡便なジェスチャーの描画二次元の描画面にシステムに対話的に提示し、システムは形状や操作を推定し、描画を行う(ACM SIGGRAPHにおいてIMPACT PAPER賞を受賞)。さらに、携帯デバイスで対話の速度と効率を改善するために、複数のポインティングデバイスを用いたインターフェースのテストベッドの構築と、ユーザを用いた検証も行った。通常のインターフェースはマウス・ペンなど、単一の点を操作対象としてポインティングするが、五指を用いたりその他の手法により、複数の操作点の同時操作が可能となる。本システム上のテストアプリケーションにおいて、その有効性を示した。
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