研究概要 |
1, 対メモリ関係によるプロセッサ機能の実証的解析と分割 コンピュータにおけるプロセッサ機能をメモリアクセスやプロセッサ(コンピュータ)間通信の観点から定性的かつ定量的に評価した.現在までの研究によって得られた知見によると,プロセッサ機能は,(1)純粋な演算やデータ処理機能;(2)OS機能;(3)ネットワークを介するメッセージ通信機能;の3種類に大別でき,それらはそれぞれ対メモリ関係すなわちプロセッサによるアクセス機能の性質がかなり異なることが分かった.これについて具体的に種々の応用プログラムによって定量的アクセススループットを計測し実証している. 2, プロセッサ階層とそのアーキテクチャの設計 1,での成果をもとに,3種類のプロセッサ機能の個々について,その具体的なハードウェア/ソフトウェア・トレードオフについて考察している.具体的には,機能分割することによって特化できる処理機能だけをハードウェア機構として装備するプロセッサ階層アーキテクチャを設計している.また,分割したプロセッサ階層ごとに独立して設計するのではなく,それらプロセッサ階層間の「メッセージ」の流れについても十分に配慮している.
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