研究概要 |
(1)プロセッサ階層に適合するメモリアーキテクチャの設計 昨年度に設計した3種類のプロセッサ階層に適合するメモリ階層を選定し,それぞれのメモリ機能を設計した.その際,当該プロセッサ階層に適合するメモリ階層との整合性に注意し,そのプロセッサ階層が分担する機能に特化したプロセッサ-メモリアーキテクチャとした.具体的には,レジスタやキャッシュメモリの(撤廃を含む)見直し,メモリ(アドレス)空間の統合か分割かの決定など,プロセッサ階層に整合するメモリアーキテクチャを設計する必要があるとの知見を得た. (2)プロセッサ階層とメモリ階層との整合性に関する評価 (1)で設計したメモリアーキテクチャについてシミュレーション及びエミュレーションによって評価した.すなわち,3種類のプロセッサ-メモリ対に対して,そのプロセッサ階層とメモリ階層との整合性,すなわち,ボトルネックがないかどうか,を定量的に評価した.そして,(1)の研究過程にフィードバックし,プロセッサ階層アーキテクチャの再設計を行っている.
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