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2000 年度 実績報告書

マルチエージェント概念に基づく秘書システムの開発

研究課題

研究課題/領域番号 10480075
研究機関九州大学

研究代表者

雨宮 真人  九州大学, 大学院・システム情報科学研究院, 教授 (90202697)

研究分担者 峯 恒憲  九州大学, 大学院・システム情報科学研究院, 助教授 (30243851)
菅沼 明  九州大学, 大学院・システム情報科学研究院, 助教授 (70235852)
谷口 倫一郎  九州大学, 大学院・システム情報科学研究院, 教授 (20136550)
富安 洋史  九州大学, 大学院・システム情報科学研究院, 助手 (50284550)
日下部 茂  九州大学, 大学院・システム情報科学研究院, 助教授 (70234416)
キーワードマルチエージェント / WWW / 情報検索 / 並列分散 / 対話システム / インターネット / KODAMA / ユーザ支援
研究概要

本年度は,秘書システムを構築するための基本モデルとして位置付けられる「分散マルチエージェントKODAMA」の概念を整理し,その基本設計と実装を行った.KODAMAでのエージェントは,複雑なソフトウェアシステムを抽象化し,階層的に構成するための基本となるものであり,概念的には,インターネットのような開かれた広域ネットワーク環境上で多数のエージェントが階層的にコミュニティを構成し,エージェント個々の目標やエージェント・コミュニティとしての目標を達成するために動作する.KODAMAでは,このことを達成するためにマルチエージェント・システム抽象化のための3つの手法:(1)エージェント・コミュニティ,(2)ポータル・エージェント,(3)Agent Communication Zone(以下,ACZ)を導入した(右図参照).
更に,その基本設計の正しさを確認するため,家電製品の自然言語インタフェースや,チャットシステムなどのデモシステムを作成した.また,エージェントの物理的通信環境を提供し,エージェントの論理世界と物理世界のインタフェースの役割を担うACZについて,高速なLAN上に接続されたPCクラスタを利用して,性能評価実験を行い,その有効性を確認した.
また,秘書システムの検索機能として位置付けて開発を続けているWebKODAMAシステムでは,ユーザの嗜好性を獲得するための仕組みについて重点的に研究開発を行った.そこでは,ユーザが利用した検索式と,ユーザが訪れたページとの関連性を保持する「ユーザの検索式履歴ファイル」と,ユーザがブックマーク動作を行ったページの履歴を保持する「ユーザのブックマーク履歴ファイル」の2つを利用し,ユーザが興味を持つページに含まれる用語と,それを参照するために,ユーザが利用する用語との関連性を学習する.実験により,ユーザの嗜好性を良く学習することを確認した.

  • 研究成果

    (6件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (6件)

  • [文献書誌] Babak Hodjat et al.: "Introducing the Adaptive Agent Oriented Software Architecture and Its Application in Natural Language User Interfaces"Agent-Oriented Software Engineering, Springer-Verlag, Lecture Notes in Computer Science. 1957. 285-306 (2001)

  • [文献書誌] 高橋健一 他: "分散マルチエージェントシステムKODAMA"「ソフトウェアエージェントとその応用」特集ワークショップ,SAA2000. 157-164 (2000)

  • [文献書誌] Tarek Helmy et al.: "Adaptive exploiting User Profile and Interpretation Policy for Searching and Browsing the Web on KODAMA system"Proceedings of the 2nd International Workshop on Natural Language and Information Systems (NLIS 2000). 120-124 (2000)

  • [文献書誌] Guoqiang Zhong et al.: "The Design and Application of the KODAMA System"Proceedings of the fourth Joint Conference on Knowledge-Based Software Engineering (JCKBSE) 2000. 43-50 (2000)

  • [文献書誌] Hiroki Fujitani et al.: "Incorporation of Japanese Information Retrieval Method Using Dependency Relationship into Probabilistic Retrival"Proceedings of the PRICAI2000. 825 (2000)

  • [文献書誌] Babak Hodjat et al.: "Applying the Adaptive Agent Oriented Software Architecture to the Parsing of Context Sensitive Grammars"IEICE Trans.. E83-D5. 1142-1152 (2000)

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公開日: 2002-04-03   更新日: 2016-04-21  

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