研究課題
基盤研究(B)
本研究では、人文社会科学の分野での情報を効率的に収集・蓄積・加工するための画像データに関する試行実験研究を行った。その、研究過程において、毎年3日間のシンポジウムを行って、研究報告と意見交換を行った。文字・数値情報を補完する画像などの情報の集積・加工・伝達に関する包括的な情報システムのあり方の検討と具体的方策の試行と提案を目的とし、具体的には、(1)日本における企業の公開した情報(兼松資料の画像化)のホームページでの公開(2)日本の調査個票データの画像処理などによるデータベース化(3)法・契約に対する考え方の国際間の違いに関する情報をまとめる(4)東京大学東洋文化研究所および京都大学人文科学研究所が所蔵する東洋学関係の貴重資料を画像情報としてデータベース化(5)人文社会情報の台帳的なものを整理しインターネットでディレクトリーサービスを行う実験等をおこなった。データベース作成における画像データの取り込みは、技術の発達に伴って、今後ますます強力な情報蓄積・伝達手段となることが示された。特に、人文社会科学においては、単なる数値データで処理できない情報が多く、この点を補う画像データ処理が優位性を発揮することが確認された。なお、セミナー形式の公開報告会は、1998年9月16-18日、1999年12月13-15日、2000年11月20-22日であり、そこにおける報告は、セミナー・シリーズの予稿集に修められている。3年間の総括的まとめは、研究成果報告書として冊子の形にまとめられている。
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