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2000 年度 実績報告書

高信頼性情報通信システムに対する性能評価モデルの開発

研究課題

研究課題/領域番号 10480084
研究機関北海道大学

研究代表者

木村 俊一  北海道大学, 大学院・経済学研究科, 教授 (50143649)

研究分担者 岡村 寛之  広島大学, 工学部, 助手 (10311812)
土肥 正  広島大学, 工学部, 助教授 (00243600)
尾崎 俊治  広島大学, 工学部, 教授 (10034399)
高橋 敬隆  早稲田大学, 商学部, 助教授
海生 直人  広島修道大学, 経済科学部, 教授 (80148741)
キーワード性能評価 / 信頼性 / 確率モデル / 拡散近似 / 持ち行列 / データベースシステム / 交換システム
研究概要

本研究は、性能評価と信頼性解析を融合することで、故障や費用構造を伴うこれらの情報通信システム設計・運用を支援するための新しい性能評価モデルを開発することを目的とし、平成12年度は以下の結果を得た。
1.研究代表者である木村は、平成11年度に開発した連続時間マルコフ過程と整合する統合的拡散モデルに関する研究成果を、2編の論文"Refining Diffusion Models for State-Dependent Queues"および"Birth-Death-Based Diffusion Approximations for Queues"にまとめ、2000年6月に札幌で開催された国際ワークショップおよび2000年7月にSingaporeで開催された国際会議でそれぞれ発表した。新拡散モデルの開発によって、その適用できる待ち行列のクラスが飛躍的に拡大され、近似系内客数分布が明示的に表現されたことは、本研究の重要な成果の1つである。
2.岡村・土肥・尾崎は、省電力の観点から、コンピュータシステムの自動スリープスケジューリングに着目し、電力有効性に関するある性能評価基準を最大にする最適スリープ時間を求めるための確率モデルを構築した。これは、本研究の目的の1つである費用構造を仮定しない新たな性能/信頼性尺度の確立に関する成果である。この研究成果は、論文「コンピュータハードディスクに対する自動スリープモードの電力有効性設計」にまとめられている。
3.3年間に渡る研究成果公開の一環として、2000年10月27日に、公立はこだて未来大学において研究集会を開催し、3件の研究発表:
・拡散近似によるエシュロンストックシステムの性能評価(岡村寛之,土肥正,尾崎俊治)
・通信網における制御方式と測定方式の拡散近似解析―特に集団到着モデルを扱う場合について(河西憲一(NTT),高橋敬隆)
・Diffusion Models for Queues with Markovian Bases(木村俊一)
を行なった。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 岡村寛之: "コンピュータハードディスクに対する自動スリープモードの電力有効性設計"計測自動制御学会論文集. 36・1. 108-115 (2000)

  • [文献書誌] Kimura, T.: "Equivalence Relations in the Approximations for the M/G/s/s+r Queue"Mathematical and Computer Modelling. 31・10/12. 215-224 (2000)

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公開日: 2002-04-03   更新日: 2016-04-21  

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