研究概要 |
平成12年度は,以下に示すような2つの課題についての検討を行った. 1つは,昨年度に実施を予定していた研究(発災時の避難者分布,空間内環境をリアルタイムにモニタリングし,これを避難シミュレーションの初期条件としてインプットとして解析を行い,実条件を取り込んだシミュレーションを様々な避難誘導の下で実施し,実時間を越えて得られる結果に基づいて最適な避難誘導を行うリアルタイム最適避難誘導評価システムを構築すること)が,以下のような理由からうまく発災時の避難者分布や空間内環境をリアルタイムにモニタリングし,これを避難シミュレーションの初期条件としてうまく活用できる手法がうまく構築できなかった点を踏まえ,インプットデータを過去のモニタリングデータのデータベースからうまく利用するための手法について検討した. もうーつは,上記のシミュレーションを活用して,安全管理者が災害時の状況に応じて適切に避難誘導できるようにするための最適避難誘導学習ツールの開発を試みた.これは前年度までに構築したリアルタイム避難シミュレーションのシステムの日常的な利用法として位置づけたものである.
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