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1998 年度 実績報告書

貯水池周辺の大崩壊による段波の形成に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 10480095
研究種目

基盤研究(B)

研究機関鳥取大学

研究代表者

道上 正規  鳥取大学, 工学部, 教授 (10027245)

研究分担者 白木 渡  香川大学, 工学部, 教授 (30032288)
宮本 邦明  鳥取大学, 地域共同研究センター, 助教授 (00263492)
清水 正喜  鳥取大学, 工学部, 助教授 (00115859)
矢島 啓  鳥取大学, 工学部, 助手 (10283970)
檜谷 治  鳥取大学, 工学部, 助教授 (00165127)
キーワード貯水池 / 大崩壊 / 段波 / 数値解析 / 崩壊土塊 / 運動特性
研究概要

わが国では、地震あるいは豪雨によって貯水池内で大きな崩壊が生じる確率は無視できない。この場合、イタリアのバイオントダムの例にあるように貯水池内に段波が発生し、大災害を引き起こす可能性がある。本研究は、このような貯水池内での大崩壊にともなう段波形成をわが国の場合について検討することを目的としたものでる。
本年度は、初年度であり、まず、貯水池内や閉鎖性水域内での土砂崩壊事例とそれにともなう段波の発生状況について調査を行った。特に、1963年イタリアのバイオントダム災害と、1792年島原の眉山崩壊に件う災害を中心に調査し、どちらの事例も災害による死者は2000人以上であり、このような災害における被害の大きさがあらためて認識された。
次に、段波の形成特性を把握するため、模型実験によって、崩壊土量、流入速度、貯水池特性による段波の形成特性について検討した。また、流入土砂の先端形状によって段波の特性が異なってくると考えられるので、先端形状の影響についても検討を行った。この結果、形成される段波は、土塊の流入速度・先端形状に大きく影響し、最大波高は流入土厚の2倍以上になる可能性があることがわかった。
さらに、2次元流れのシミュレーション法による段波の形成過程の数値計算法を構築し、実験結果や眉山崩壊による段波の再現計算を行った。また、崩壊規模および崩壊速度に関して、わが国における崩壊の事例を調査し、崩壊規模および崩壊速度に関して統計的解析を実施した。

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公開日: 1999-12-11   更新日: 2016-04-21  

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