電気通信大学に既設の電子ビーム型多価イオン生成装置を用いてそこに蓄積された多価イオンの分光学的研究を行った。 本研究の主題として、昨年度から継続してチタン様等電子系列の多価イオンの基底状態間遷移の系統的観測を行った。 原子番号51のアンチモンから78のプラチナまでの間の元素のうち12種類の多価イオンに対して遷移波長を精密に決定した。これらは世界で初めての観測であり、元素の種類は変ってもこれらチタン様多価イオンの基底状態間、磁気双極子遷移の波長は可視域に留まっているという異常な振舞いが発見された。
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