研究課題/領域番号 |
10480101
|
研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
前川 孝 京都大学, エネルギー科学研究科, 教授 (20127137)
|
研究分担者 |
浅川 誠 京都大学, 理学研究科, 助手 (30280704)
曄道 恭 京都大学, 理学研究科, 教授 (50025384)
田中 仁 京都大学, エネルギー科学研究科, 助教授 (90183863)
|
キーワード | ECH / ECCD / 電子サイクロトロン電流駆動 / 鋸歯状振動 / 楕円偏波 |
研究概要 |
実験はWT-3トカマクおよび89GHzECHシステムを用いておこなった。本年度は以下の様にECH入射システムの改良とECE計測システムの改良を行いつつ実験を推進した。(1)ECCDを行うためにミリ波を磁力線に垂直でなく斜めに入射するが、このとき入射ミリ波電力を100%、ECCDに有効なモードに変換するためには入射角度に応じて適切な楕円偏波にして入射する必要がある。入射システムを楯円偏波入射ができるように改良し、望まし楕円偏波が得られることをコールドテスト及びホットテストで確認した。(2)現有のECE計測装置は89GHzジャイロトロンを用いたECH,ECCD実験での電子温度分布計測に十分な帯域幅、空間分解能をもっていて、さらにリジェクションフィルターの追加により89GHzのストレイ信号もカットできるようになったが、89GHzパワーの入射にともなう原因不明のノイズに悩まされている。新たなシールド箱の追加によりこれを除去しようと努めたが、いまだ完全でなく、その原因を追求中である。(3)改良したECHシステムにより順方向ECCD、垂直入射(ECH)、逆方向ECCDを行い、軟X線トモグラフィー計測を用いて鋸歯状振動に対する効果を比較して、楕円偏波入射の有効性を検証中である。実験は端緒についたばかりで、今後、より詳しい実験により、強収束入射の効果も含めて、定量的な評価を行う予定である。
|