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1999 年度 実績報告書

全吸収型検出器による新核種を含む不安定核の質量決定

研究課題

研究課題/領域番号 10480117
研究機関名古屋大学

研究代表者

河出 清  名古屋大学, 工学研究科, 教授 (70023215)

研究分担者 柴田 理尋  名古屋大学, 工学研究科, 助手 (30262885)
山本 洋  名古屋大学, 工学研究科, 助教授 (80023331)
キーワード全吸収型検出器 / BGOシンチレーター / 崩壊エネルギー / オンライン同位体分離装置 / 不安定核 / 新同位元素
研究概要

本研究の最終目的は、全吸収型検出器で安定線から遠く離れた収率の小さい原子核の質量を決定することである。初年度において検出器の特性評価及び標準線源の測定を終え、本年度は以下のことに重点を置いて研究を進め、本来の目的である新同位元素に迫った。
(1)オンライン同位体分離装置を利用した不安定核の測定法及び解析方の開発
京都大学原子炉実験所オンライン同位体分離装置(KUR-ISOL)を用いて^<235>Uの核分裂生成物である中性子過剰核で精度良くQ_βが決定されている^<92,93>Rb、^<139,140,141>Cs、^<148>Pr,Ceを測定(2〜8MeV)し、200keV程度の誤差でQ_βを決定できる目処がついた。さらに新同位元素と思われる^<151>Ceを測定し文献の予想値5400keVと200keV程度で一致する結果を得た。収率のより低い不安定核の場合も、目標とする精度(〜300keV)は得られる見通しがついた。
(2)高エネルギーのエネルギー較正法の開発
10MeV程度までのエネルギー較正法としてNiの中性子捕獲γ線(9MeV)及び^<19>F(p,α)^<16>O(6MeV)が有効であることがわかった。(後者は名古屋大学ヴァンデグラーフ加速器KN-3750を用いて行った。)さらにオンライン実験での実用的な較正方法を検討中である。

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公開日: 2001-10-23   更新日: 2016-04-21  

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