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1998 年度 実績報告書

遺伝子導入による未分化骨髄細胞増幅システム

研究課題

研究課題/領域番号 10480244
研究種目

基盤研究(B)

研究機関大阪大学

研究代表者

吉田 敏臣  大阪大学, 生物工学国際交流センター, 教授 (00029290)

研究分担者 澤 芳樹  大阪大学, 医学部・第一外科, 助手 (00243220)
高木 睦  大阪大学, 生物工学国際交流センター, 助教授 (20263212)
キーワード骨髄細胞 / 未分化細胞 / 幹細胞 / 前駆細胞 / ストローマ細胞 / サイトカイン / 遺伝子導入 / 多孔性担体
研究概要

ストローマ細胞株への幹細胞因子(SCF)およびインターロイキン3(IL3)遺伝子の導入をアデノウイルスベクターを用いて試みた。理研ジーンバンクから分譲を受゙けた、SCFおよびIL3遺伝子を含む2種類のアデノウイルスベクター(Adex1CAmKLAdexICAmIL3)をそれぞれTフラスコ中に接着、増殖した293細胞の上に接種し、37℃、5%CO2雰囲気下で3日間培養した後、細胞破砕液から回収して保存した。このウイルス液の力価を96wellプレート中の293細胞を用いて測定した結果、Adex1CAmKL、Adex1CAmIL3はそれぞれ4.4×10^8PFU/ml、2.6×10^9PFU/mlと高くなっていた。また保存ウイルス液中のDNAを制限酵素(Cla I)処理し、アガロースゲル電気泳動した結果、適切な大きさのインサートが確認された。
マウスストローマ細胞株ST2、SR-4987、PA6をそれぞれディッシュ中で増殖させた後、マイトマイシンC処理により増殖を停止した。これに1-160倍希釈したAdex1CAmIL3ウイルス液を加え培養した結果、前2者の細胞ではIL3産生が認められたものの1週間以内に細胞は死滅した。PA6細胞の場合は1週間後でも生存していたが、IL3が産土されておらず、ウイルス感染が起こっていないと考えられた。
アデノウイルスベクターを使用した遺伝子導入がストローマ細胞には適していない可能性が高いことが今期の研究により判明したため、来期は、サイトカイン遺伝子を組み込んだプラスミドベクターによるストローマ細胞への遺伝子導入を検討したい。

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公開日: 1999-12-11   更新日: 2016-04-21  

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