研究課題/領域番号 |
10480244
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
吉田 敏臣 大阪大学, 生物工学国際交流センター, 教授 (00029290)
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研究分担者 |
澤 芳樹 大阪大学, 医学部・第一外科, 助手 (00243220)
高木 睦 大阪大学, 生物工学国際交流センター, 助教授 (20263212)
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キーワード | 骨髄細胞 / 未分化細胞 / 幹細胞 / 前駆細胞 / ストローマ細胞 / サイトカイン / 遺伝子導入 / 多孔性担体 |
研究概要 |
マウスの幹細胞因子(SCF)遺伝子をpCAmKL(理研、RDB1528)から真核細胞発現用ベクターpcDNA3.1/Hygro(+)(Invitrogen社)に組み込んだ後、リポフェクション法によりストローマ細胞株ST2(理研、RCB0224)に導入し、ハイグロマイシンB(0.2-3mg/ml)を含むRPMI1640培地を用いて導入細胞を選択培養した。この組換えST2細胞(5×10^3cells/cm^2)が接着したT-フラスコ(底面積8.3cm^2)に、マウス骨髄細胞(5×10^5cells/ml)を含むMcCoy's5A培地5mlを入れ、33℃、5%CO_2下で、1週間ごとに造血細胞を含む培養液を半量回収、交換しながら4週間共培養を行った。回収した細胞懸濁液により造血細胞数、造血細胞に含まれる前駆細胞数などの解析を行った。 その結果、共培養1週間後のSCF濃度はST2元株、組換え株ともに50-100pg/mlと低く、両者の間に顕著な差はなかった。しかし、組換え細胞を用いた共培養の期間中に収穫された総造血細胞数は元株を用いた共培養に比べて1.6倍と高くなり、最も未分化な前駆細胞であるCFU-Mixの数も1.4倍と高くなった。
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