研究分担者 |
菊地 正幸 東京大学, 地震研究所, 教授 (20046147)
井出 哲 東京大学, 地震研究所, 助手 (90292713)
武尾 実 東京大学, 地震研究所, 教授 (00197279)
宮武 隆 東京大学, 地震研究所, 助教授 (60126183)
山中 佳子 東京大学, 地震研究所, 助手 (30262083)
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研究概要 |
4年の研究期間でも,マグニチュード(M)3から5程度の中小地震ならば複数の発生が期待される分発地震地域として伊豆半島伊東沖を選び,これら中小地震の詳細な震源過程を通してその背後にある物理法則を明らかにし,強震動生成の機構を地下構造との関係も含めて解明することを目的にしている. 4年計画の第三年度として平成13年度は,12年度までに構築を行ってきた強震計観測網を利用して,強震動の観測を進めてきた.しかし,直前の活動期1998年3月〜6月から3年が経過しようとしているにもかかわらず,これまでの例に反して伊豆半島伊東沖では新たな群発地震活動は起こっていない.そこで2000年6月より三宅島の噴火活動に伴って,群発地震活動が発生した伊豆諸島北部地域も観測地域に含め,ここにおける機動強震観測によって非常に多数の中規模地震の強震記録を得ることができた. 強震観測の継続に平行して,地震波レイトレーシングの計算機コードの開発や,震源モーメントテンソルの解析コードの導入なども進めている.来年度は最終年度としてこれらを用いて,伊豆諸島北部地域のデータや,今後活動が起これば伊豆半島伊東沖のデータを解析し,詳細震源過程と強震動生成機構を解明する予定である.
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