研究課題/領域番号 |
10552001
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
山影 進 東京大学, 大学院・総合文化研究科, 教授 (10115959)
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研究分担者 |
浦野 起央 日本大学, 法学部, 教授 (80059146)
服部 正太 構造計画研究所, 創造工学部, 部長(研究職)
田中 明彦 東京大学, 大学院・情報学環, 教授 (30163497)
久松 佳彰 東京大学, 大学院・総合文化研究科, 助手 (30302839)
並木 誠 東邦大学, 理学部, 助教授 (90242023)
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キーワード | シミュレーション / マルチ・エージェント / 囚人のジレンマ / ヴィジュアル・ベーシック |
研究概要 |
社会科学(とくに国際関係論や政策科学を念頭に置いて)の新しい研究方法を開発したい。これが、われわれの長期的目標である。本研究課題での最終年度にあたる本年度は、前年度より構造計画研究所と開発してきたマルチエージェント・シミュレーション用の汎用ソフトウェア「エージェント・ベース・シミュレータ(ABS)」(仮称)の実用化をめざした。 そしてその上で実行できるモデルとして、トマス・シェリングの分居モデルに触発されたABS分居モデル・ソフトウェアを開発するとともに、国際社会の動態をシミュレートするソフトウェアを開発した。具体的には、戦争を通して領土拡張をめざす多数の国家からなる主権国家体系と朝貢関係を通して版図拡張をめざす多数の国家からなる古典帝国体系との二つを想定したものである。また、シミュレーション結果を「物語」としてテキスト・データ化することもめざした。現時点では、主権国家体系モデルについてのみ、結果をテキストに変換して出力するソフトウェアも開発した。 研究を進めてきた過程で、ABSについて国際的に周知させることが望ましいとの結論に、ABSの英語版を試作した。上記の国際関係シミュレータは、英語版にも対応している。また、テキストファイル形式のデータベースとしては、今世紀の紛争過程を約1万件網羅した。これを活用して、上記国際関係シミュレーションの現実対応度や、来年度以降に計画している分離独立運動モデル・ソフトウェアの開発などに資することが期待される。
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