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1999 年度 研究成果報告書概要

岩盤の微小応力変化をモニターするための複合システムの開発

研究課題

研究課題/領域番号 10554020
研究種目

基盤研究(B)

配分区分補助金
応募区分展開研究
研究分野 固体地球物理学
研究機関京都大学

研究代表者

柳谷 俊  京都大学, 防災研究所, 助教授 (00259128)

研究分担者 西山 哲  (株)ジオジャイロ, 技術研究所, 技師長
佐野 修  山口大学, 工学部, 教授 (20127765)
安藤 雅孝  京都大学, 防災研究所, 教授 (80027292)
木山 保  (株)三井建設, 技術研究所, 主任研究員
TSUKADA Kazuhiko  Kyoto Univ., Dpt.of Engineering, Associate Prof. (10179971)
研究期間 (年度) 1998 – 1999
キーワードP波速度 / 比抵抗 / ひずみ / 応力変化 / ダイポール・ダイポール法 / 注水実験
研究概要

本研究では,岩盤の微小な応力変化に敏感であるさまざまなパラメーターを連続的にモニターして,さまざまなパラメーター間の関係を比較しながら,岩盤の応力がインターサイスミックな期間にどのように変化するかしらべることを目的としている,研究の経緯と結果をまとめると,以下のようになる.
1.この研究ではまず,岐阜県の茂住断層サイトにおいては,断層近傍岩盤の超高精度ΔVp,地殻ひずみ,位相検波方式による比抵抗の測定をたちあげた.茂住サイトでは通気によるわずかな岩盤の温度変化に比抵抗が敏感であることがわかったので,電極をボーリング孔内に移設して,温度変化による影響の軽減をはかった.さらにΔVpの測定結果は,断層近傍の岩盤の応力がわずかずつではあるが増加していることをしめしている.
2.神奈川県油壷サイトでも同様の測定に着手した.ΔVpと比抵抗の変化は,岩盤が海洋潮汐によって載荷されることに起因するのがあきらかになった.降雨の影響をさけるため,さらに電極間隔が10mの測線を設置して現在も観測をつづけている.
3.兵庫県の野島断層サイトの注水実験に際して,高圧水の注水にともなう比抵抗の変化を検出するための測定をおこなった.このサイトでは,測定スパンをひろくしなければならないため,ダイポール・ダイポール法を採用した.その際,電流を流す系とポテンシャルを測定する系をGPSで同期させるというあたらしい手法を開発した.水の注水期間中の観測によって,パルス状の比抵抗変化が観察された.この変化は予想とことなり,減少ではなく増加しており,注水を終えるとともに即座にもとの値にもどった.このことは,比抵抗変化が水の圧力球の体積の増加をとらえているのではなく,岩盤の応力変化をとらえていることをしめしている.

  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] Takashi,YANAGIDANI: "The precise AC-based earth-resistivity measurement system using phase-sensitive-detection technique"International Workshop on frontiers in monitoring science and technology for earthquake environments. FP9 (1998)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [文献書誌] Takashi,YANAGIDANI: "AE monitoring in the site-investigation tunnel at the Mozumi fault"International Workship on frontiers in monitoring science and technology for earthquake environments. FP10 (1998)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [文献書誌] Takashi, YANAGIDANI: "The precise AC-based earth-resistivity measurement system using phase-sensitive detection technique"International workshop on frontiers in monitoring science and technology for earthquake environments, at Tono Geoscience center, JNC. FP-9. (1998)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
  • [文献書誌] Takashi, YANAGIDANI: "AE monitoring in the site-investigation tunnel at the Mozumi fault"International workshop on frontiers in monitoring science and technology for earthquake environments, at Tono Geoscience center, JNC. FP-10. (1998)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より

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公開日: 2002-03-26   更新日: 2021-12-07  

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