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1999 年度 実績報告書

超高輝度白色パルス光による皮膚内部の分光断層映像法の研究

研究課題

研究課題/領域番号 10555017
研究機関大阪大学

研究代表者

伊藤 一良  大阪大学, 大学院・工学研究科, 教授 (80113520)

研究分担者 渡辺 歴  大阪大学, 大学院・工学研究科, 助手 (90314377)
小西 毅  大阪大学, 大学院・工学研究科, 助手 (90283720)
キーワード超短光パルス / 白色コンティニュアム光 / 自己位相変調 / アレイ化 / 空間コヒーレンス / 分光学的断層像 / 低コヒーレンス干渉法 / 皮膚
研究概要

本研究では、白色コンティニュアム光を安定に発生させる方法を開発し、これを利用して人体の皮膚内部の分光学的断層像を再生する方法の可能性を実証することを目的としている。本年度は、1)白色コンティニュアム光発生にともない形成されるフィラメントの時間分解計測法による屈折率変化の動的な観測、2)白色コンティニュアム光の安定化方法の検討、3)分光学的断層像の実験、を行う予定であった。以下に本年度に得られた結果を挙げる。
1.フィラメントの時間分解計測と分光断層像計測
チタンサファイアレーザーにより発生・増幅された超短レーザー光パルスを用いて安定な白色コンティニュアム光を発生させるために、マイクロレンズアレイを用いたアレイ光源の発生を試み、昨年度、これに成功している。白色コンティニュアム光アレイの発生にともなって形成されるフィラメントで誘起される屈折率変化を時間分解計測シュリーレン法により観測した。白色コンティニュアム光アレイの隣接する2つのフィラメントの形成過程の統計的な類似していることを明らかにした。この結果は、4つの国際会議(Suzdal,Russia,May1999,invited paper)(Yokohama,June1999)(Denver,July1999,invited paper)(Pultusk,Poland,September1999)にて発表した。
2.白色コンティニュアム光のコヒーレンス測定
単一レンズを用いて超短光パルスを媒質中に集光することにより得られるマルチフィラメント間の空間コヒーレンスに関して、実験による報告はなかった。今回はじめて、チタンサファイアレーザー光パルスを固体・液体中に単一レンズを用いて集光することにより得られるマルチフィラメント間には高い空間コヒーレンスが存在することを実験により示した。この結果は、平成12年春の応用物理学会にて発表予定である。

  • 研究成果

    (6件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (6件)

  • [文献書誌] Wataru Watanabe: "Coherence spectrotomography of layered medium with white-light continuum"Optical Review. 6・1. 71-76 (1999)

  • [文献書誌] Wataru Watanabe: "Coherent array of white-light continuum generated by microlens array"Optical Review. 6・3. 167-172 (1999)

  • [文献書誌] Wataru Watanabe: "Dispersive coherence spectrotomography with white-light continuum"Optical Review. 6・5. 455-458 (1999)

  • [文献書誌] 渡辺 歴: "連続スペクトル白色光源を用いた干渉分光トモグラフィー"光学. 28・3. 143-144 (1999)

  • [文献書誌] 渡辺 歴: "干渉分光トモグラフィー"O plus E. 21・7. 857-862 (1999)

  • [文献書誌] Kazuyoshi Itoh: "Coherence spectrotomography and white-light continuum"Proceedings of SPIE. 3900. 91-101 (1999)

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公開日: 2001-10-23   更新日: 2016-04-21  

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