研究概要 |
本研究では,白色コンティニュアム光を安定に発生させる方法を開発し、これを利用して人体の皮膚内部の分光学的断層像を再生する方法の可能性を実証することを目的とした。以下に研究期間に得られた結果を挙げる。 白色コンティニュアム光のアレイ化 チタンサファイアレーザーを用いて安定な白色コンティニュアム光を発生させるために、マイクロレンズを用いたアレイ光源の発生を試み、約100個の光源を同時に発生させるここができた。また、発生にともなって形成されるフィラメントの形成過程の統計的に類似していることを時間分解シュリーレン計測により明らかにした。 白色コンティニュアム光の空間コヒーレンス測定 アレイ光源間の空間コヒーレンスを計測し、非常に高い空間コヒーレンスを示した。また,チタンサファイアレーザー光パルスを固体・液体中に単一レンズを用いて集光することにより得られるマルチフィラメント間には高い空間コヒーレンスが存在することを実験により示した。 分光断層映像法 物体内部の内部構造と分光情報を同時に計測する干渉分光トモグラフィーシステムと分散型干渉分光トモグラフィーシステムを試作し、光源に白色コンティニュアムアレイ光源を用いて、システムの評価を行い、層媒質を用いて空間分解能、スペクトル分解能,信号対雑音比の評価を行った。この分散型干渉分光トモグラフィーシステムを用いて甲殻類を中心に生物組織の分光断層画像を測定し、評価を行った。人体の皮膚内部への応用実験はスーパーコンティニュアム光源の安定化が不十分なため実施できなかった。 以上の結果は、論文誌(Optical Review)に掲載済みであり、学術誌(光学,Optical Review)に解説をまとめている。
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