研究課題/領域番号 |
10555033
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研究機関 | 徳島大学 |
研究代表者 |
村上 理一 徳島大学, 工学部, 教授 (00112235)
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研究分担者 |
松家 敏男 隆祥産業, 研究員
浜 義紹 阿波製紙, 研究開発部, 研究職
松浦 良彦 松浦機械製作所, 代表取締役, 研究職
原田 育男 吉野川電線, 専務取締役付, 研究職
柏木 利幸 徳島県立工業技術センター, 主任研究員
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キーワード | 電磁波シールド / スマート材料 / ITO膜 / 機能性複合材料 |
研究概要 |
本研究は電磁波シールド材の開発のため、1)機能性複合材料2)機能性薄膜について電磁波シールド特性を解明した。銅板からできたシールドバックスを電波暗室に設置し、平面波である電磁波を試料に入射させたとき、試料が持つ電磁波シールド特性を測定・解析した。得られた結果は,次のとおりである。 1) 機能性複合材料の開発のため、まず、銅細線をプラスチック板に配向させたプラスチック系複合材料を作製した。銅細線の配向角度が電界に対して90°のとき、電波のしゃへい効果は全くなく、角度が小さくなるほどその効果は増大する。角度が30°のとき、しゃへい効果は最大となる。銅細線の配向間隔が広がると,しゃへい効果が改善された。 2) マイクロ波イオンプレーティングによって、ガラス基板にエアロ膜を被覆してその膜のしゃへい効果を調べた。エアロ膜は1、2、及び3枚と重ねるほど、しゃへい効果が向上し、エアロ膜を外部に接触するとより効果的あった。エアロ膜を棒状に加工すると、その長さに対応した周波数の電波をしゃへいできた。
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