研究課題/領域番号 |
10555035
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
木村 文彦 東京大学, 大学院・工学系研究科, 教授 (60133104)
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研究分担者 |
上石 幸拓 株式会社リコー, 生産技術研究所, 部長研究員
梅田 靖 東京大学, 大学院・工学系研究科, 講師 (40242086)
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キーワード | 循環生産 / ライフサイクル工学 / 製品劣化 / 部品再利用 / メンテナンス工学 / CAD / 信頼性工学 / 品質工学 |
研究概要 |
本研究の目的は、日常的に用いられる消費財型製品を対象として、循環型生産をめざして、部品再利用・リサイクルを促進する製品の概念とそれを普及させる戦略を提案し、その実現のための基盤技術である再利用に基礎を置く製品ライフサイクル実現の技術課題を追求し、事例研究により実用的有効性を検証することである。本年度は以下の項目について研究を進めた。 (1) 循環型生産のための製品ライフサイクル設計法 既存の製品体系のままで、再利用を中心とする循環型生産へ移行することは一般には困難である。基本機能のモジュール化や基幹部品の標準化、関連製品の統合化などにより、部品再利用がしやすい形態に製品体系全変換し、多様なライフサイクルが可能となるような設計の基本的手順を整理した。 (2) 製品劣化評価法 ライフサイクル設計において、製品や部品の寿命算定の基礎とするために、メカトロニクス機構を主な対象として、計算機シミュレーションによる個別部品の劣化とそれによる製品の機能損傷の予測法を研究した。メカトロニクス機構について、構成要素が劣化した状態の機構の動作シミュレーションを行い、劣化したメカトロニクス機構の動作評価を行えるプロトタイプソフトウェアを開発した。FMEA(Failure Mode and Effects Analysis)の考え方を適用し、機構要素について種々の劣化状態を仮想的に生成して、製品機能に対する阻害効果を評価した。 (3) 部品再利用性評価法 一定期間使用後に製品から取り外された部品の劣化状態を予測し、再利用のために必要な補修・再生産工程と品質検査手順を生成する手法を研究した。使用済による劣化程度、再利用のための補修・再生産コスト、再使用環境での要求精度、などの釣り合いにより、適切な再利用時期が決定されることになる。
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