研究課題/領域番号 |
10555045
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研究機関 | 沼津工業高等専門学校 |
研究代表者 |
柳下 福蔵 沼津工業高等専門学校, 制御情報工学科, 教授 (60043147)
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研究分担者 |
勝木 雅英 東芝機械(株), 精密機械事業部, 事業部長
酒井 保男 酒井精密加工技術研究所, 所長
楠井 直樹 沼津工業高等専門学校, 機械工学科, 教授 (50259868)
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キーワード | 研削音 / AE信号 / ウェーブレット変換 / 砥石寿命 / 加工状態モニタ装置 |
研究概要 |
本年度の研究実施計画は、過去2年間に開発・改良された研削状態モニタ装置が加工現場の研削盤に有効に適用できることを確認した後、3年間の研究成果を報告書にまとめ、学会等を通じて本技術の加工現場への普及に努めることである。この研究計画に基づいて以下の事項が実施できた。 (1)加工現場のCBNホイールによる円筒プランジ研削に本技術を適用したところ、ツルーイング・ドレッシング直後の研削動力が異常に大きく、仕上面粗さが悪い原因が明確にでき、改善策を示すことができた。 (2)本技術を加工現場に適用すると、従来、熟練作業者の勘と経験に頼っていた最適研削条件の設定や砥石寿命の判定が科学的かつ合理的に実施できるようにる。 (3)近年需要が増している、シリコンウェファ、セラミックス、ガラス等の硬脆材料の研削加工において、工作物の欠損による不良品の発生が本技術を適用すると早期に検出できる可能性があることが判明した。 (4)砥粒加工に関する国際会議(The Third International Symposium on Advances in Abrasive Technology)において本研究の成果を講演発表した。 (5)3年間の研究成果報告書を作成した。
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