研究概要 |
本研究で用いた実験装置は処理水で満たされた水槽,電極対,発泡器および高電圧パルス発生用電源で構成されている。水槽はアクリル製で,約500ccの精製水が入っている。電極は直径約70mm,厚さ10mmの円形電極が水槽側面に設置されている。電極間隔は7.5mmで,水槽は密閉されている。発泡器は長さ50mm,直径10mmのセラミックス管で,直径約1mmの気泡を発生させる。高電圧パルス用電源には,同軸ケーブルを用いたブルームライン線路を用いた。今回は,気泡内の放電で生じたオゾンを水槽上部のガス留めを経て,オゾン濃度計により間接的に測定した。 気泡内に注入されるエネルギーを35,58および73mJ一定と変化させた時の気相オゾン濃度と酸素ガス流量の関係を調べると,流量約1l/min付近でオゾン濃度が最大(約250ppm;73mJ一定,10Hz時)となった。また,電源の繰り返し周波数を変化させたときの生成オゾン濃度は周波数と共に増大し,注入エネルギー73mJ,流量1l/min一定の時,15Hzで300ppm以上のオゾン濃度が得られた。
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