研究概要 |
本装置で用いた実験装置は処理水で満たされた水槽,電極対,発泡器および高電圧パルス発生用電源で構成されている.水槽には約500ccの精製水が入っている.電極は直径約70mm,厚さ10mmの円形電極が水槽側面に設置されている.電極間隔は7.5mmで,水槽は密閉されている.発泡器は長さ50mm,直径10mmのセラミックス管で,直径約1〜1.5mmの気泡を発生させる. (1)酸素ガス流量0.5l/min,放電の繰返し数100pps,印加電圧のピーク値25kV,電圧のパルス幅150nsの時,オゾン濃度は最大3000ppm(水中から排オゾンとして生じたもの)の値が得られた. (2)印加電圧20kV,原料ガスArを0.3l/min,放電繰り返し100ppsの動作において,OHラジカルの遷移スペクトル(A^2Σ-X^2II)を想定した.その結果,OHラジカルからの発光(307nm,309nm)を確認した.309nmの発光に対して,印加電圧の増大と共に,発光強度も線形的に増加した.また,少量であるが溶存オゾン量も測定した。
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