研究分担者 |
田村 裕 新潟工科大学, 工学部, 教授 (60227288)
佐藤 拓朗 新潟工科大学, 工学部, 教授 (20271603)
岡田 和則 郵政省通信総合研究所, 通信システム部, 主任研究官
篠田 庄司 中央大学, 理工学部, 教授 (40055207)
山田 吉英 防衛大学校, 電気工学教室, 教授
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研究概要 |
本研究の目的は,ニューラルネット,遺伝的アルゴリズム等を用いた高速ダイナミックチャネル割当システム,ダイナミックセル配置システムを実現すること及び移動通信ネットワークの設計のため,これらが適用されたシステムの性能評価を行なうことである.本研究において,ニューラルネット,遺伝的アルゴリズム等の手法は移動通信ネットワークの高度な最適化,知的制御を行う際に必要となるNP完全問題の近似解法として用いられる. 今年度は,ニューロアルゴリズム,遺伝的アルゴリズムを基本としたマイクロプロセッサを複数用いた高速ダイナミックチャネル割当システムの開発を前年度に引き続き行った.また,ダイナミックなセル配置を行なった場合のチャネル割当て問題に関する考察を行ない,この問題に対する高速ダイナミックチャネル割当てシステムの開発を開始した.同時にダイナミックセル配置の基礎となる道路網におけるロケーション問題について検討を行ない,問題の定式化,問題の解析を行ない,いくつかの成果を得た.近似解法の開発を継続中である.また,ダイナミックセル配置を行なった場合のシステムの最適設計手法の開発も大きな課題であるが,そのための基礎段階として,移動通信ネットワークの最適設計を行なうための手法を開発した.ここでは,端末の移動を考慮し,通信トラヒック理論を用いて移動通信システムの設計を行なうための手法を提案し,その有効性を確認した.ダイナミックセル配置を行なった場合の移動通信システムの設計手法の開発も今後の課題である.
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