研究分担者 |
中野 敬介 新潟大学, 工学部, 助教授 (80269547)
佐藤 拓朗 新潟工科大学, 工学部, 教授 (20271603)
岡田 和則 独立行政法人通信総合研究所, 横須賀無線通信研究センター, 主任研究員(研究職)
篠田 庄司 中央大学, 理工学部, 教授 (40055207)
山田 吉英 防衛大学校, 電気工学教室, 教授
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研究概要 |
移動通信への需要の急激な高まりから周波数の有効利用が重要な課題となっており,この問題を解決するため,移動通信ネットワークの高度な最適化,知的制御を行う必要があるが,その際には,多くのNP完全問題を高速に解く必要が生ずる.そのため,ニューラルネット,遺伝的アルゴリズム等を用いた近似最適化手法の移動通信ネットワークの制御に対する応用は非常に重要な課題である.本研究の目的は,ニューラルネット,遺伝的アルゴリズム等を用いた高速ダイナミックチャネル割当システムを実現すること,その性能を評価することである. 今年度は,移動通信系における高速チャネル割当方式として,並列分散遺伝的アルゴリズムによるチャネル割当手法を開発し,昨年度までに構築していた並列計算システムに実装し,実験により開発したチャネル割当手法の評価を行った.その結果,並列化,分散化によりチャネル割当を,より効率的に行えることを示した. また,ダイナミックチャネル割当を用いたシステムの性能評価を移動を考慮して行うための手法を提案し,その有効性を確認した. また,昨年度から継続して,各セルにおける必要なチャネル数がトラヒックの時間変動により時問的に変化する場合のチャネル割当問題について検討し,この問題に対する近似解を得るための遺伝的アルゴリズムを開発し,シミュレーションにより,その有効性を確認した. また,今年度までに得られた研究成果をまとめ,今後の課題を検討し,報告書を作成した.
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