研究分担者 |
石井 抱 東京大学, 工学系研究科, 助手 (40282686)
喜安 千弥 東京大学, 工学系研究科, 助手 (20234388)
花泉 弘 法政大学, 工学部, 教授 (60143385)
日下 迢 金沢工業大学, 工学部, 教授 (20064454)
石川 正俊 東京大学, 工学系研究科, 助教授 (40212857)
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研究概要 |
階層化処理の範囲を拡張することと,これまで開発してきたソフトウエアをパッケージ化することの二つを平行して進めている. 前者では,前処理(大気補正,画像重ね合わせ)および分類法について,従来の手法を拡張する研究と新たな手法の開発を行った.具体的には,1)衛星打ち上げ後のセンサの空間分解能推定に関するアルゴリズムの拡張と、分解能特性に対する大気の影響を補正する手法の精度比較、航空機搭載カメラの光学的補正方法の導出および機体姿勢による歪み除去のシステム化などを行なった.2)画像の重ね合わせにおいては,問題は,対応点対の生成法と,対応点での位置ずれ補間法の二つに大別されるが,今年度は補間の問題について研究した.得られた対応点対を使って画像を小三角形領域に分割し,各三角形領域内で線型変換を行って補間する手法において,三角形領域への高効率の分割アルゴリズムを開発した.また,3)分類法では,従来,最尤法では無視されていたカテゴリーの事前確率(出現頻度)を画像データの空間的階層構造を利用して推定する方法を開発して,分類精度の向上を図った.さらに,高次元画像データ(たとえば,時系列画像)からの特徴抽出アルゴリズムを開発し,処理速度を速めて,しかも分類精度を向上することができることを確かめた. 後者では,パッケージ化の際の問題点,データを共通に扱うためのフォーマットなど議論しておくべき共通の問題を挙げた.今後,順次検討して,実際のプログラム作成に活かすことを考慮している.
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