研究分担者 |
花泉 弘 法政大学, 工学部, 教授 (60143385)
日下 迢 金沢工業大学, 工学部, 教授 (20064454)
喜安 千弥 帝京平成大学, 情報学部, 講師 (20234388)
岩田 芳隆 富士通エフ・アイ・ピー, 環境システム事業推進部, 研究員
溝手 宗昭 帝京平成大学, 情報学部, 教授 (70009645)
|
研究概要 |
本研究では,階層化処理の範囲を拡張することと,これまで開発してきたソフトウェアをパッケージ化することの二つを平行して進めた.前者では,前処理(大気補正,画像重ね合わせ)および分類法について,従来の手法を拡張する研究と新たな手法の開発を行った.具体的には,画像の重ね合わせ(画像を小三角形領域に分割し,各三角形領域内で線型変換を行って補間する手法)においては三角領域への高効率な分割アルゴリズムを開発し,また,分類法では,従来,最尤法では無視されていたカテゴリーの事前確率(出現頻度)を画像データの空間的階層構造を利用して推定する方法を開発して,分類精度の向上を図り,さらに,高次元画像データ(たとえば,時系列画像)からの特徴抽出アルゴリズムを開発し,処理速度を速めて,しかも分類精度を向上することができることを確かめた.後者では,ソフトウェアのパッケージに含めるアルゴリズムを具体的に選択して検討した.前処理として重要な画像間のレジストレーション法,高次元データからの目的指向型特徴抽出法,さらに,空間情報の階層性に着目したクラスタリングアルゴリズム(CLUST),時間情報の階層性に着目した分類アルゴリズム,分光情報の階層性に着目した分類アルゴリズム(BDT)などを選定して具体化を検討した.これらの処理を実現している既存のプログラムについて,その構造および入出力仕様の統一化を検討し,本研究で開発するパッケージのシステム構成,システム内部の画像フォーマット,プログラム間のインタフェース仕様,ユーザインタフェース仕様などを具体的に検討して決定した.なお,実現したパッケージには,上で検討したもののうち使い勝手のよいものを含め,使用実績と要求の動向を見て将来拡張することを考慮した.
|