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1999 年度 実績報告書

フレッシュコンクリートのコンシステンシーの統一的評価システムの開発

研究課題

研究課題/領域番号 10555149
研究機関徳島大学

研究代表者

橋本 親典  徳島大学, 工学部, 教授 (10180829)

研究分担者 村田 光  カヤバ工業株式会社, 油圧機器事業部開発企画室, 室長(研究職)
上田 隆雄  徳島大学, 工学部, 助手 (20284309)
水口 裕之  徳島大学, 工学部, 教授 (00035651)
浦野 真次  清水建設株式会社, 技術研究所・建設技術研究部, 研究員(研究職)
キーワード性能照査型施行設計 / コンシステンシー / 加速度 / 施工速度 / スランプ / スランプフロー / 流動解析 / 可視化実験
研究概要

本研究では,種々のコンシステンシー試験で評価されているコンクリートのコンシステンシーを,実際の打ち込み状況に基づいた明確な物理量で評価することができる新しい試験方法のシステムを開発することを目的とし,本年度は,昨年度製作した加振装置を用いた新しいコンシステンシー評価試験装置を用いて,異なるスランプおよび異なるスランプフローを有する種々のコンクリートに適用し,試験方法の有効性を検討した。また,本試験方法によって得られる施工速度を入力データとするコンクリートの流動解析プログラムの試作を行い,有効性を数値実験と可視化実験との比較により検討した。以下に,本年度の研究で得られた知見を簡単に記す。
1)本研究で開発された新しいコンシステンシー評価試験装置は,性能照査型の施工設計の構築を目的として,バイブレータや型枠振動機によってコンクリートに与えられる加速度を想定し,任意の周波数と振幅をテーブル上のコンクリートに与え,コンクリートが変形・流動する速度を定量的に評価することができる。
2)スランプを0〜25cmまで変化させた9配合,29種類のコンクリートに対して,周波数と振幅を種々に変化させた加振流動実験を91回実施し,加速度・施工速度関係を求めた結果,従来のスランプでは評価し難かった同一スランプにおけるコンシステンシーの違いを,加速度・施工速度関係上で定量的に評価することができる。また、従来のスランプと施工性の関係も定量的に評価することができる。
(3)スランプフローを400〜695cmまで変化させた6配合,7種類の中・高流動コンクリートに対して,加振流動実験を48回実施し,加速度・施工速度関係を求めた結果,スランプフローが550mm前後以上では加速度が零のとき最大施工速度となり,普通コンクリートと異なる力学的性状を有する。

  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] 小山広光,橋本親典,浦野真次,辻 幸和: "壁状型枠におけるフレッシュコンクリートの鉄筋まわりの流動に関する可視化"コンクリート工学年次論文報告集. Vol.21・No.2. 325-330 (1999)

  • [文献書誌] 西川隆之,橋本親典,吉岡靖司,浦野真次: "充てん試験装置の形状が高流動コンクリートの自己充てん性能に与える影響"コンクリート工学年次論文報告集. Vol.21・No.2. 475-480 (1999)

  • [文献書誌] Shinji URANO,Chikanori HASHIMOTO and Yukikazu TSUJI: "Evaluation of Flow of Self-Compacting Concrete by Visualization Technique"Proceedings of the First International RILEM Symposium. RILEM Proceedings PRO7. 25-34 (1999)

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公開日: 2001-10-23   更新日: 2016-04-21  

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