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2000 年度 実績報告書

ネットワーク分散型降水レーダデータベースの構築と利用に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 10555177
研究機関崇城大学

研究代表者

森山 聡之  崇城大学, 工学部, 助教授 (50136537)

研究分担者 松永 一雄  崇城大学, 工学部, 技術員
中北 英一  京都大学, 工学研究科, 助教授 (70183506)
山田 正  中央大学, 理工学部, 教授 (80111665)
伊藤 一正  (株)建設技術研究所, 研究員
キーワード降水 / レーダ / データベース / Java
研究概要

3年間で以下の研究を行った
1.レーダデータの収集整理
国土交通省国見山(九州南部)レーダのデータを延べ3年分を磁気テープから読み取りCD-Rに焼きつけた
2.各レーダデータの読み込みプログラムの開発
国土交通省国見山(九州南部)レーダ、国土交通省釈迦岳(九州北部)3次元二重偏波レーダ、国土交通省大和山(中国)レーダ、中央大学3次元ドップラーレーダによる観測データを読み込んで、共通的なレーダ反射因子Zに変換し、さらに、適切なパラメータを与えて降雨強度に変換し、座標系を極座標から直交座標に変換するJavaプログラムを開発した
3.レーダデータベースの開発
オンメモリ方式のデータベース検索システムを開発した。さらに、より複雑な関係をそのまま保存可能で、大量のデータが扱えるオブジェクト指向データベースへの移行を検討した。検討したオブジェクトデータベースシステムは、PSE Pro for Java,DataStore,Stored Objectの3種類で、オープンソースであるStored Objectを選択した
4.3層モデルによるレーダデータのインターネットホームページへの公開
アプレット-サーブレット-データベースの3層モデルプログラムをJavaで開発しデモをhttp://www.radar.civil.ac/で公開し、さらにプログラムも公開した
5.アメダスデータベースの作成
レーダ雨量をキャリブレーションするために、アメダスの任意の地点の降雨時系列を取りだせる簡単なデータベースを作成した
6.国土数値情報データベースの作成
レーダの画面に地図を表示するために、国土数値情報の任意地点のデータを読み込んで地図を作成するプログラムを作成した
7.データベースサービス提供サーバの構築と分散システムの検討
上記のプログラム群を使って、インターネットでレーダデータベースをサービスするために崇城大学・京都大学・中央大学に設置するサーバを作成した。Java言語のマルチスレッド機能を活用するために、Dual CPUとし、OSはMeister Mandrake Linux7.2,JDKはIBM JDK1.30,サーブレットエンジンはTomcat1.2.2を採用した。サーバのハードディスクの故障に対応するためにソフトウエアRAIDを組んでいる.これらサーバ群を1つのデータベースとして動作させるには、分散システムが必要であり、VisiBroker(CORBA),Java RMI,HORBの3つを検討したが、HORBを第一候補、Java RMIを第2候補として検証を続けている
8.レーダデータを利用した研究
降雨分布の地形依存性における時間スケール階層構造や関東平野における降雨発生メカニズムを明らかにした

  • 研究成果

    (5件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (5件)

  • [文献書誌] Toshiyaki Moriyama,Kazuo Matsunaga: "Development of Distributed Database for Precipitation Radar through Internet using Java"Proc.of Fifth conference of Hydro Informatic . (2000)

  • [文献書誌] Toshiyuki Moriyama,Kazuo Matsunaga: "Proto type a database for precipitation radar in Japan"Proc.of Remote.Sencing and Hydrology 2000. (2000)

  • [文献書誌] 中北英一,鈴木喜睛,池淵周一: "降雨分布の地形依存性における時間スケール階層構造"土木学会水工学論文集. 44. 91-96 (2000)

  • [文献書誌] 中北英一,矢神卓也,池淵周一: "1998那須豪雨の生起・伝播特性"土木学会水工学論文集. 44. 67-72 (2000)

  • [文献書誌] 志村光一,原久弥,山田正: "レーダ雨量計を用いた関東平野における降雨形態の分類と降雨発生メカニズムに関する考察"水文・水資源学会1998年研究発表要旨集. 44. 97-102 (2000)

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公開日: 2002-04-03   更新日: 2016-04-21  

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