研究概要 |
3年間で以下の研究を行った 1.レーダデータの収集整理 国土交通省国見山(九州南部)レーダのデータを延べ3年分を磁気テープから読み取りCD-Rに焼きつけた 2.各レーダデータの読み込みプログラムの開発 国土交通省国見山(九州南部)レーダ、国土交通省釈迦岳(九州北部)3次元二重偏波レーダ、国土交通省大和山(中国)レーダ、中央大学3次元ドップラーレーダによる観測データを読み込んで、共通的なレーダ反射因子Zに変換し、さらに、適切なパラメータを与えて降雨強度に変換し、座標系を極座標から直交座標に変換するJavaプログラムを開発した 3.レーダデータベースの開発 オンメモリ方式のデータベース検索システムを開発した。さらに、より複雑な関係をそのまま保存可能で、大量のデータが扱えるオブジェクト指向データベースへの移行を検討した。検討したオブジェクトデータベースシステムは、PSE Pro for Java,Data Store,Stored Objectの3種類で、オープンソースであるStored Objectを選択した 4.3層モデルによるレーダデータのインターネットホームページへの公開 アプレットーサーブレットーデータベースの3層モデルプログラムをJavaで開発しデモをhttp://www.radar.civil.ac/で公開し、さらにプログラムも公開した 5.アメダスデータベースの作成 レーダ雨量をキャリブレーションするために、アメダスの任意の地点の降雨時系列を取りだせる簡単なデータベースを作成した 6.国土数値情報データベースの作成 レーダの画面に地図を表示するために、国土数値情報の任意地点のデータを読み込んで地図を作成するプログラムを作成した 7.データベースサービス提供サーバの構築と分散システムの検討 上記のプログラム群を使って、インターネットでレーダデータベースをサービスするために崇城大学・京都大学・中央大学に設置するサーバを作成した。Java言語のマルチスレッド機能を活用するために、Dual CPUとし、OSはMeister Mandrake Linux7.2,JDKはIBM JDK1.30,サーブレットエンジンはTomcat1.2.2を採用した。サーバのハードディスクの故障に対応するためにソフトウエアRAIDを組んでいる.これらサーバ群を1つのデータベースとして動作させるには、分散システムが必要であり、Visi Broker(CORBA),Java RMI,HORBの3つを検討したが、HORBを第一候補、Java RMIを第2候補として検証を続けている
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