研究分担者 |
田川 浩 京都大学, 工学研究科, 助手 (70283629)
辻 聖晃 京都工芸繊維大学, 工芸学部, 講師 (00243121)
大崎 純 京都大学, 工学研究科, 助教授 (40176855)
竹脇 出 京都大学, 工学研究科, 助教授 (20155055)
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研究概要 |
本研究の目的は,高層建築物の実用的,合理的かつ設計者の能力を最大限に発揮させ得るような構造設計支援システムを構築することにある。本年度において以下のような成果を得た。1.高層建築物の構造設計において従来行なわれている「骨組モデルから剪断型モデルへの置換」とは逆の発想に基づく置換法を平面骨組に対して提案した。剪断型モデルから骨組モデルへの置換は,層剪断カ-層間変位における復元力特性の等価性条件に基づいている。弾塑性復元力特性上の点の設計感度を増分型ではなくトータル量として表現する新しい効率的な方法を提案し,逆置換法において有効に利用した。さらに,平面骨組が並列する現実的な構造物モデルについて,平面骨組程度の計算量しか必要としない新しい縮約操作を組み込んだ設計法を展開するための基礎部分を展開した。2.レベル1地震動に対する制約条件やレベル2地震動に対するその他の制約条件を考慮した一般性のある設計法を構成するために,傾斜投影法に基づく新たな設計システムを構築した。3.設計支援システム構築のための準備を行った。CADと構造解析の両機能を兼ね備えた柔軟性のあるスフトウェアを購入して試用点検を行い,本研究用に改修する準備をした。4.主体骨組だけで制約条件を満足することができないような状況が発生することを想定し,履歴ダンパーや粘性ダンパー等を用いた場合の設計法の基本部分を展開した。
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