研究課題/領域番号 |
10555209
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研究機関 | 東京都立保健科学大学 |
研究代表者 |
野村 みどり 東京都立保健科学大学, 保健科学部・作業療法学科, 助教授 (80180785)
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研究分担者 |
正嶋 博 (株)日立製作所, 日立研究所, 主任研究員
吉野 泰子 日本大学, 短期大学部, 助教授 (90269499)
関口 克明 日本大学, 理工学部, 教授 (20059819)
横山 勝樹 女子美術短期大学, 造形科, 教授 (20230659)
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キーワード | 視覚障害者 / 経路探索 / 案内システム / バリア・フリー環境 / ユニバーサルデザイン / オーディトリーマップ / 歩行訓練 / 音環境 |
研究概要 |
本研究の目的は、情報障害者(特に視覚障害者)を対象とした経路案内システムを実現するための基礎的考察を行うことにある。本年度、以下の調査・考察を行った。 1. 既存の整備手法・システムの分析と評価 1-1 JR宮原駅前の案内システム システムからの案内音と環境騒音の関係について、ピークレベル、Leq、暗騒音、周波特性を解析し、また視覚障害者による使用実験を行って、現状の問題点と改善方法を提案した。 1-2 鉄道総研の案内システム 鉄道構内における案内システムのありかたと弱電波を用いた試作器についてヒアリング調査を行った。 1-3 横浜ラポールの案内システムについて 赤外線を用いた案内システム(トーキングサイン)について、視覚障害者による使用実験を行って、現状の問題点と改善方法を提案した。 2. 視覚障害者の歩行実態調査 2-1 単独歩行時における内観報告(先天全盲S氏の事例) 駅乗り換えルート、自宅〜最寄り駅ルートにつて、内観報告と歩行状況を録音・録画して定位と移動の実態を分析した。 2-2 歩行訓練時における教示と内観報告 自宅〜避難所(河川敷)ルート(先天全盲W氏の事例)と自宅〜最寄り駅ルート(先天全盲S氏の転居準備事例)について、歩行訓練士の教示内容、内観報告、歩行訓練状況を録音・録画して定位と移動の実態を分析した。 3. 案内システムの試案 町屋駅周辺の乗り換えルートについて、歩行訓練士の教示内容を再現するシステム(オーディトリーマップメーカーとオーディトリーナビゲーションシステム)を試作した。
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