研究課題/領域番号 |
10555285
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 展開研究 |
研究分野 |
生物・生体工学
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研究機関 | 東京農工大学 |
研究代表者 |
松永 是 東京農工大学, 工学部, 教授 (10134834)
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研究分担者 |
田島 秀二 プレシジョン, システム・サイエンス(株), 社長(研究職)
養王田 正文 東京農工大学, 工学部, 助教授 (50250105)
竹山 春子 東京農工大学, 工学部, 助教授 (60262234)
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研究期間 (年度) |
1998 – 1999
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キーワード | 磁性細菌 / 組み換え磁気微粒子 / 融合遺伝子 / プロテインA / 小型免疫測定ロボット / ヒトIgG |
研究概要 |
本年度は、組み換え磁性細菌粒子を作製し、その小型自動免疫測定ロボットのプロトタイプ機への応用を目的とした。プロテインAをディスプレイした組み換え磁性細菌粒子を作製し、その利用性について評価した。本実験で設計した自動免疫測定装置は8本の自動ピペット、8x3本のチップを有し、反応槽として96穴マイクロタイタープレートを採用した。抗体固定化磁性細菌粒子を磁気回収するB/F分離のステップは、ピペットのチップ内壁で実行できるシステムを採用した。試薬の容量は、抗原溶液、抗体固定化磁性細菌粒子懸濁液の容量を50μlとし、それ以外はクロスコンタミネーションを防ぐために最大反応容積を100μlとした。ここで、自動免疫測定装置による磁気回収率の検討を行った。磁気回収時の吸引/吐出速度として、2.5、5、7.5、15、25秒/サイクルに設定した。その結果、7.5秒/サイクルにおいて上清中の磁性細菌粒子濃度は、0.1%以下であった。このことから、この条件下における磁気固定時の磁性細菌粒子の損失は無視することができた。磁気固定率、磁気回収率の向上が達成され、粒子分散性を保持し、磁気的回収を効率的に行えるという磁性細菌粒子の優位性を自動免疫ロボットへ適応することが可能となった。また、サンプルとしてヒトIgGの検出を行ったところ、1pgまでの感度で検出できることが確認された。また、本測定システムの同時測定誤差は5%以内に収まることが示された。
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