研究分担者 |
田中 孝明 富山大学, 工学部, 助教授 (00217043)
飯田 高三 富山大学, 工学部, 助教授 (00281006)
星野 一宏 富山大学, 工学部, 助教授 (20222276)
北条 研一 明治乳業株式会社, 中央研究所, 研究員
金子 勉 明治乳業株式会社, 中央研究所, 課長(研究職)
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研究概要 |
本研究では、新規に発見したBGSの効率的生産およびその増殖因子を利用したビフィズス菌の実用的な大量生産技術を開発することについて検討し,本年度は以下の結果を得た。 1.ビフィズス菌特異的増殖因子(BGS)の効率的生産 (1)プロピオン酸菌の中からグリセロールを炭素源として、旺盛に増殖し、BGSも生産する菌株として、Propionibacterium acidipropioniciを選択した。 (2)グリセロールを炭素源としたプロピオン酸菌の培養によるBGS生産について検討した結果,膜濾過培養およびオンライングリセロールコントローラを用いたフィードバック制御のある流加培養において、大幅にBGS生産性を高めることできた。 (3)膜濾過型培養にオンライングリセロールコントローラを装備したBGSの連続生産システムを開発し,生菌数とBGSの生産性に対するa)グリセロール濃度レベル,b)菌体濃度,c)供給グリセロール濃度,d)培地の流入・流出速度,e)供給ポンプの制御方式などの影響について部分的に明らかにした。 2.ビフイズス菌の効率的生産法の開発 BGSを含むプロピオン酸菌培養上澄液添加培地を用いて,Bifidobacterium adolescentis,B.LongumおよびB.Breveをそれぞれ培養し,その増殖促進効果を明らかにした。また,ビフィズス菌培地にプロピオン酸菌培養上澄液を流加しながら,各ビフイズス菌を培養した結果,上澄液を添加しない場合に比べてビフィズス菌を多く生産できた。
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