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1999 年度 実績報告書

キノンの電解を利用する微量酸計測装置の開発

研究課題

研究課題/領域番号 10555295
研究機関東京薬科大学

研究代表者

楠 文代  東京薬科大学, 薬学部, 教授 (70057371)

研究分担者 西田 毅  九州松下電器株式会社, 開発研究所, 技師
荒井 健介  東京薬科大学, 薬学部, 講師 (10266885)
キーワード酸 / 酸度 / 計測装置 / 電気分析 / ボルタンメトリー / キノン
研究概要

本研究は、キノンの電解還元反応を利用したボルタンメトリーにより酸が定量できることに基づいて、微量の酸を測定するため、信頼性、実用性、汎用性に優れた微量酸の計測装置を開発している。本年度の主な研究実績は次の通りである。
1.食品用pH調整剤の酸度計測装置
pH調整剤はゆで麺類や蒲鉾などの加工工程で使用される食品添加物であり、微生物の増殖抑制を目的として使用される酸混合物である。ゆで麺類や蒲鉾などの加工時のpH調整剤の濃度は、食品の保存と風味の維持の観点から重要であり、従来、酸の中和滴定が利用されてきた。これに代わる品質管理用の自動酸度計測装置として、フローインジェクション分析に昨年度開発した電気化学検出部を組み入れて、新しいpH調整剤の酸度計測装置を開発した。現在は装置の動作実験を遂行している。
2.ジュースとワインの酸度の計測センサー
微量でありながら、酸成分は食品の味を左右する。従って農産物などの材料に由来する食品の品質管理には、精度良くかつ正確な酸の定量法が不可欠であるので、これらの生産現場での計測を容易に行なえる酸度センサーを作製した。このセンサーを用いれば、数百μlの試料中の酸度を約1分で測定できることが分かった。
3.遊離高級脂肪酸の検出システム
昨年度作製したHPLCタイプの計測装置を用いて、血清中の遊離高級脂肪酸類をODSカラムにより分離後検出した。本検出によると高感度で簡易迅速な測定が可能となったので、食物摂取の前後数時間に亘る遊離高級脂肪酸の血清中動態を観測することができた。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] K.Takamura,T.Fuse,K.Arai,F.Kusu: "A review of a new voltammetric method for determining acids"J.Electroanal.Chem.. 468. 53-63 (1999)

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公開日: 2001-10-23   更新日: 2016-04-21  

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