研究課題/領域番号 |
10555316
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研究機関 | 宮崎大学 |
研究代表者 |
志摩 健介 宮崎大学, 工学部, 教授 (20029862)
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研究分担者 |
沼田 繁明 川崎化成, 研究開発部, 主任研究員
白上 努 九州大学, 有機化学基礎研究センター, 助教授 (60235744)
山下 敏明 都城工業高等専門学校, 助教授 (80191287)
保田 昌秀 宮崎大学, 地域共同研究センター, 助教授 (00174516)
榊原 邁 鹿児島大学, 理学部, 教授 (70029148)
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キーワード | 光アルキル化反応 / 光アミノ化反応 / ジアルコキシビナフトール類 / 不斉認識 / ジベンゾ[a,d]シクロヘプテンイミン / ベンジリデン酒石酸エステル |
研究概要 |
平成10年度は、下記の点を明らかにした。 (1) ジベンゾ|a,d|シクロヘプテンの光アミノ化反応を利用して、薬理活性を持つジベンゾ|a,d|シクロヘプテンイミンの合成に成功した。また、その光学活性体の単離に成功し、その光反応についても検討を行った。その結果、シクロヘプテンイミンの骨格を変化させずに、置換基だけが反応することが分かった。 (2) アンチモンポルフィリン錯体を用いた光反応では、有機ハロゲン化物の分解ができることが明らかになった。水中での環境汚染物質の分解反応を実現するために、アンチモンポルフィリン錯体をシリカゲルを担持した光触媒を調製し、鉄三価イオンの存在下で光反応を行った。その結果、クロロフェノール類、ポリ塩素化エチレン類から脱塩素化が進行することが分かった。 (3) ベンゾフェノン/t-ブチルアミン系の光反応をジメチルスルホキシドおよびアセトン中で行うと、スルホニルメチル化反応およびアセトキシメチル化反応が起こることを見い出し、新規な炭素-炭素結合反応を開発した。
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