研究課題/領域番号 |
10555340
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
大沢 直樹 大阪大学, 大学院・工学研究科, 助教授 (90252585)
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研究分担者 |
村川 英一 大阪大学, 接合科学研究所, 助教授 (60166270)
橋本 聖史 大阪大学, 大学院・工学研究科, 助手 (50183554)
冨田 康光 大阪大学, 大学院・工学研究科, 教授 (30029251)
出口 祥啓 三菱重工業株式会社, 長崎研究所, 主任
中長 啓治 大阪大学, 接合科学研究所, 助教授 (10112070)
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キーワード | 線状加熱 / 造船工作法 / 衝突噴流 / 熱伝達 / LIF法 |
研究概要 |
(1)前年度に開発した、加熱ガスを非燃焼流と近似してガス炎から綱板への入熱量を推定する手法における火口境界条件(仮想的火口形状、非燃焼流体の速度・温度)の設定法を開発する目的で、衝突噴流火災場を解析できる燃料計算コードを開発した。 (2)(1)で開発した計算コードによる燃焼解析結果と非燃焼解析結果を比較した結果、流速としてガス消費量から換算した生ガス流速を用い、開空間に火災を噴出させた場合の火災最大径を仮想火口径とし、火災最高温度を仮想火口温度に用いれば、綱板近傍の温度場を精度良く推定できることがわかった。 (3)ガストーチが移動する場合の熱流場と綱板内熱伝導を同時に解析できる計算コードを開発し、数値実験によりガス熱流場、綱板内温度分布の時間的・空間的変化を調べた。 (4)(3)の計算コードと汎用有限要素解析コードABAQUSを組合せて、加熱条件から板の変形量を直接計算できる解析システムを試作した。試解析の結果、点熱源を線状に移動させた場合の綱板の曲がり変形を計算できることを確認した。 (5)三菱重工業(株)長崎研究所応用物理研究室所有のLIF計測装置を使用し、加熱ガス炎熱流場の過渡状態での時間的・空間的変化を精密に測定した。本計測結果は、熱流場・熱伝達解析での輻射伝熱の量的評価、熱伝達モデルの妥当性の検証に用いる予定である。
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