研究概要 |
内湾に係留された長さ,幅数kmの大きさの超大型浮体式海洋構造物まわりの海洋物理環境および生態系の変化を数値的にシミュレーションするプログラムを開発した。本プログラムの特徴は、浮体まわりの動的挙動を細かく調査するために、浮体周囲の海域はその外側の海域より、より細かいメッシュで分割する、いわゆるズーミングの手法を導入することにより浮体周囲の水温,塩分濃度,流速などの物理環境および生態系の変化の詳細な検討が可能となったことである。 本年度は開発したプログラムの妥当性を検証するために、既存の数値シミュレーション結果および観測結果との比較検討を行った。その成果は、平成11年秋季の学会で公表する予定である。また、次年度には、本年度の生態系シミュレーションでは考慮に入れなかった底生生物等の影響を考慮に入れたプログラムの開発を行うことにしている。
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