研究分担者 |
奥本 裕 岡山大学, 農学部, 講師 (90152438)
長谷川 博 滋賀県立大学, 環境科学部, 講師 (00090457)
坂本 亘 岡山大学, 資源生物科学研究所, 助手 (20222002)
枡田 正治 岡山大学, 農学部, 教授 (90026617)
本吉 總男 岡山大学, 資源生物科学研究所, 教授 (90230052)
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研究概要 |
イネのトランスポゾンによる突然変異を検出するにあたって、Ml穂別系統における葉緑素欠失突然変異体の異常分離、あるいはアミノ酸アナログ抵抗性突然変異体を指標とすることにした。そのための材料を育成し,現在までプロリンアナログ抵抗性を示す個体が得られた(長谷川)。 インド型イネ、C-5052と北大標識遺伝子型系統H-126を交雑したF2集団148個体中から1個体出現した易変性葉緑素変異体について,しおかりと台中65号(T-65)に導入し準同質遺伝子型系統を育成した. T-65の準同質遺伝子型系統は安定的な変異性を示したが,交配親のH-126との交雑F2で易変性を示すことが明らかとなった(前川)。 イネの易変性突然変異系統IM294がもつ突然変異遺伝子slg(細粒遺伝子)の構造解析のためにslg遺伝子(染色体7)近傍のRFLP連鎖地図から作成されたYACコンティグを利用して、コスミド・コンティグの作成を行った(奥本)。 易変性を示すイネの斑入り系統wh-vの横断切片における葉緑体の自家蛍光を調べたところ、斑入りを示す境界付近の細胞では、正常あるいは異常な葉緑体を持っている細胞がはっきり分かれているように観察された。斑入りの原因遺伝子の1つと考えられているIMMUTANS遺伝子に相同な遺伝子をイネより単離した(坂本,貴島)。 トマトの易変性葉緑素異常変異体の葉緑素異常を示すセクターの葉(または易変性葉緑素異常変異体の葉の葉緑素異常を示すセクター)および葉緑素を回復したセクターの葉から抽出したDNAでMu様DNA配列Lyt2-1、Lyt2-2の体細胞での転移をモニターするためPCRを行ったところ後者でLyt2-1が切り出された場合の大きさのDNA断片が増幅された(本吉,桝田)。
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