研究分担者 |
坂本 亘 岡山大学, 資源生物科学研究所, 助手 (20222002)
桝田 正治 岡山大学, 農学部, 教授 (90026617)
本吉 總男 岡山大学, 資源生物科学研究所, 教授 (90230052)
奥本 裕 京都大学, 農学部, 講師 (90152438)
長谷川 博 滋賀県立大学, 環境科学部, 助教授 (00090457)
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研究概要 |
易変性のある葉縁素異常変異体作出のために,トマトでは50〜500GyのCとHeイオンビームを照射し,線量効果を評価した.その結果,C-100GYとHe-150Gyで発芽率がわずかに減少し,C-50GyおよびHe100Gyでは幼根の伸長が明らかに抑制されていた(桝田). イネでは,「日本晴」と「IR28」の種子にガンマ線,EMS,アジ化ナトリウムを処理してM1植物を育成した.M1穂別系統について葉縁素欠失突然変異体の分離比異常(非常に高い、あるいは低い)を探索しているところである(長谷川). イネの易変性ヴィレッセント変異に関して,易変性を示さない安定的ヴィレッセント変異系統を作出した.この系統に数種の正常イネを交配して,F2におけるヴィレッセント変異の分離を調査した.その結果,易変性ヴィレッセント変異体を生じた交雑の片親だけが,安定的ヴィレッセントを易変性にすることが明らかとなった(前川). トマトの野生型個体DNAのPCRにより,Mu様DNA配列の正確な切り出し産物または挿入前の標的配列と類似した別の配列を検出した.これらのMu様DNA配列が進化の過程で転移能を持っていたことが示唆された(本吉). イネ易変性突然変遺伝子slg(YACクローンY3356とY1774の重複部分に座乗)のクロー二ングを目的として,Y3356およびY1774をプローブとして両YACクローンに共通して存在するcNAクローンを探索した(奥本). キンギョソウの特定のゲノムからトランスポゾンTam3の可動性コピーを単離し,その転移挙動について調査した.各コピーの転移頻度は個体間及び組織間では大きな違いは検出されなかったものの,コピー間の転移頻度には大きな差が生じていた.これら転移頻度の差はそれぞれが挿入している染色体上の位置に依存していると推定した(貴島).
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