研究課題/領域番号 |
10556020
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 展開研究 |
研究分野 |
応用微生物学・応用生物化学
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
山田 靖宙 大阪大学, 大学院・工学研究科, 教授 (00011891)
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研究分担者 |
澤田 秀和 武田薬品工業株式会社, 主席研究員
木下 浩 大阪大学, 大学院・工学研究科, 助手 (20294035)
仁平 卓也 大阪大学, 大学院・工学研究科, 助教授 (70144441)
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研究期間 (年度) |
1998 – 1999
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キーワード | Streptomyces / 放線菌 / オートレギュレーター / 抗生物質生産 / リセプター |
研究概要 |
有用生理活性物質の主要工業生産菌である放線菌を対象として、広く分布するブチロラクトン型自己調節因子に着目し、形態分化及び物質生産を支配する自己調節因子及びその受容体タンパク質のタイプを迅速・簡易に決定する手法を開発することで、対象菌株の機能をより一層開発する基礎を築く事を目的とする。 1.Enramycin生産菌S.fungicidicus、maridomycin生産菌S.hygroscopicus、lancacidin生産菌S.rochei、cycloheximide生産菌S.albulus、actinomycin生産菌S.antibioticus、fibrostatin生産菌S.albogriseolus及びS.catenulae、erythromycin生産菌Saccharopolyspora erythrae,baumycin生産菌S.triangulatus、及びmitomycin生産菌S.lavendulaeについて検討した。 2.リセプター遺伝子に隣接して存在する制御遺伝子の共通保存配列から設計したPCRプライマーを用いて検討した結果、S.lavendulae及びS.triangulatusに有意の増幅断片が見出された。S.triangulatus断片については約7kbpの断片をSouthern Hybridizationにより取得した。塩基配列決定により、標的とした制御遺伝子をコードする事、及び隣接してリセプター遺伝子が存在する事が明白となっている。本リセプターは、推定アミノ酸一次配列の比較から、S.lavendulae FRI-5株が保持するIM-2特異的リセプターFarAとの相同性が高い事が判明している。従って、S.triangulatusはIM-2型の自己調節因子を持つと、推定される。
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