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1999 年度 研究成果報告書概要

セルロース系線維の化学修飾した微生物セルラーゼによるバイオ加工

研究課題

研究課題/領域番号 10556022
研究種目

基盤研究(B)

配分区分補助金
応募区分展開研究
研究分野 応用微生物学・応用生物化学
研究機関大阪府立大学

研究代表者

荒井 基夫  大阪府立大学, 農学部, 教授 (80081537)

研究分担者 上甲 恭平  京都女子大学, 短期大学部, 教授 (20310659)
林 寿郎  大阪府立大学, 先端科学研究所, 教授 (90026089)
研究期間 (年度) 1998 – 1999
キーワード繊維 / 減量加工 / セルラーゼ
研究概要

繊維加工,パルプ加工においては,環境に優しい新しい加工法の開発が求められ,酵素を利用した処理が注目を集めている.セルロース系繊維の仕上げ処理工程では,品質向上を目的に,セルラーゼによる酵素処理が研究されている.繊維表面の「毛羽」などを除去することによって,製品の風合いなどを高めることができるからである.しかし,セルラーゼは繊維内部まで浸すため,極度な強伸度低下が避けられない.タオル等の繊維の強度保持率低下をできるかぎり押さえながら,減量加工し新規な繊維を開発する方法を検討,セルラーゼを水溶性高分子で修飾することにより,セルラーズ自体を巨大化するとともに,繊維表面への親和化を図ってその作用を表面に偏在化,内部への侵入を抑制することにより,新しい繊維素材の開発を目的として本研究は計画された.
市販セルラーゼ酵素を,共有結合法により固定化することで水溶性高分子修飾セルラーゼを調整した.この修飾セルラーゼを綿セルラーゼ系繊維に作用させたところ,全般的に高い強度保持率を持つことが確かめられた.つぎに,セルラーゼを作用させる前処理としてニードルブリッカーによる物理的処理を試みた.これにより,強度に関係しないフィブリル,あるいは布表面の毛羽状繊維に酵素の初期反応が限定され,条件をコントロールすれば新たな布が出来ると考えられた.一方,麻布地に修飾酵素を作用させたところ,新たな感触を有する布が出来ることが明らかとなった.一方,酵素処理による染色性への影響は認められなかった.

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公開日: 2001-10-23  

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