研究課題/領域番号 |
10556041
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研究機関 | 秋田県立農業短期大学 |
研究代表者 |
佐々木 貴信 秋田県立農業短期大学, 木材高度加工研究所, 助手 (00279514)
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研究分担者 |
小松 幸平 京都大学, 木質科学研究所, 助教授 (20283674)
岡崎 泰男 秋田県立農業短期大学, 木材高度加工研究所, 講師 (70279511)
小泉 章夫 秋田県立農業短期大学, 木材高度加工研究所, 助教授 (40183040)
飯島 泰男 秋田県立農業短期大学, 木材高度加工研究所, 教授 (10279507)
薄木 征三 秋田大学, 工学資源学部, 教授 (50006681)
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キーワード | プレストレス木床版橋 / クリープ特性 / 遠隔現場モニタリング / 電話回線 |
研究概要 |
本研究では、木道路橋としては最も実績のあるプレストレス木床版橋について、その構造耐久性に主眼をおき、これまで皆無に近かった長期供用間の経時変動データの蓄積を目的とした、遠隔現場モニタリングシステムの開発を検討した。蓄積した測定データを基に、プレストレス床版構造のクリープ性能の評価を行い、プレストレス導入スケジュールの検討を行うことが最終目的である。 10年度にはまず、モニタリングシステムの開発およびシステムの動作確認を行った。さらに、平成10年2月に架設された秋田県内の木橋を対象に、実際にセンサーを設置し、実橋における動作確認を行うと同時に測定データの収集を行った。システムの概要は、現場で自動測定されるデータを、電話回線を使用してリモートアクセスしモニタリングするというものである。昨今の情報通信技術の発達により、信頼性の高いシステムが比較的低コストで実現することができた。 測定対象とした木橋は、橋長20m、幅員5.5mのアーチ橋であり、橋床にプレストレス木床版を用いている。プレストレスを測定するロードセルは、20本配置されているPC鋼棒のうち6本に設置した。その他、周辺環境の影響を評価するために、橋台側面に温湿度計を設置した。測定データの収集は、架設現場からおよそ100km離れた研究室から1時間毎に回線を接続して行われ、各センサーの収集データは、研究室のホストコンピュータに転送される。収集側はこのホストコンピューター台のまま、今後さらに測定側を増設していくことで、容易にシステムを拡張できる。そこで、11年度にはさらにもう一橋のプレストレス木床版に同システムの導入を計画している。対象とする木橋は同年度に建設が計画されている鹿児島県の木橋であり、現在、各種センサーおよび測定機器の設置方法を検討している。
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