研究課題/領域番号 |
10556050
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
山路 永司 東京大学, 大学院・農学生命科学研究科, 助教授 (10143405)
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研究分担者 |
大橋 真 パスコ株式会社, システム第3課, 課長(研究職)
服部 俊宏 北星大学, 獣医畜産学部, 助手 (10276165)
星野 達夫 東京大学, 大学院・農学生命科学研究科, 講師 (40238738)
藤崎 浩幸 岩手大学, 農学部, 講師 (30209035)
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キーワード | 中山間地域 / 活性化 / GIS(地理情報システム) / 農業センサス / 国土数値情報 |
研究概要 |
本研究は、中山間地域活性化を究極の目的とし、それに至る道のりをより有効に実現するための手法として、地域総合計画支援システムを構築することを目的としている。本年度は初年度であるので、システム構築のための基礎データを収集することとシステム構築のためのコンセプトおよびフローづくりを主眼とした。 システム構築のための基礎データは、従来の研究文献に加え、正確なシステム作りのために、農業センサスのデータ、国土数値情報のデータ等を大量に購入し、分析を開始するとともに、空間情報の整理のために、GISソフトウェアを導入した。 システムのフローは以下のようにまとめられる。すなわち、1)解析の準備として、集落の境界線を転記と、スキャナーによる入力。2)各種情報の整理として、1995年・90年・85年農業センサス集落カードデータの入力とラスター換算、国土数値情報データの位置合わせ、および衛星データ、航空写真を用いるのが適切な場合は、その解析。3)各種情報のシステム化として、集落ごとに実面積およびラスターデータでの面積を計算し、比較調整。4)統一データベースを用いての解析と土地分級として、メッシュ単位・市町村単位・都道府県単位で、各種情報を重ね合わせ、統計的整理、および市町村単位・都道府県単位で、統合的土地分級を行い、土地利用計画の指針を提示。といった流れである。 逆順であるが、システム構築のためのコンセプトについては、まだ結論に至っていない。なぜなら、単に情報を集約し図化するというシステムであれば、既存のものから抜け出していない。しかし具体化すればするほど汎用性を失うため、なお議論を継続させる必要がある。次年度は、コンセプトを具体化したうえで、集落レベルおよび市町村レベルでの土地利用計画策定に向けて具体的な地域を対象に、本システムの有効性を検証したい。
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