研究課題
基盤研究(B)
1.GISデータベース、被災調査による原因種別、地盤条件等をもとに選定した大堤防池(神戸市北区)、砂池(明石市)、二六池・菅田谷池(小野市)、井手の尻池・荒神池(津名郡一宮町)について、ため池管理主体に現場調査の内容を説明し、実施許可をいただいた。2.大堤防池(神戸市北区)、砂池(明石市)、二六池・菅田谷池(小野市)の4つのため池について、各ため池4日間をかけて、ボーリング調査(深さ15m) ・現場サンプリング・PS検層試験(同一箇所1ヶ所)、弾性波反射試験(測線24m24点、板タタキ法でP波とS波を計測)、現場密度試験(2ヶ所)を行った。3.主要設備の一つであるデジタルビデオ画像処理システムを神戸大学農学部に導入し、性能を確認した。さらに、上記の現場試験の実施をデジタルビデオ・デジタルカメラを用いて撮影し、編集を行った。4.上記のPS検層試験および弾性波反射試験の結果をコンピュータ解析し、ボーリング結果等をもとに解析結果を解釈した。さらに、図化した結果から原位置のP波・S波の弾性波速度分布を決定した。5.主要設備の一つである室内試験制御・データ集収集装置を神戸大学農学部に導入し、ビジュアルベーシックとLabViewを用いて、制御およびデータ収集プログラムを作成した。6.サンプリングしたため池築堤材料(大堤防池・二六池・菅田谷池)の土質物理試験を行った。さらに、3大学に分配して繰返し三軸試験による動的変形特性の解明の準備を進めている。