研究課題
1.平成10年度にサンプリングした3つのため池試料を用いて、ひずみ経路制御非排水繰返し三軸試験を行った。これは、土中の応力は測定できないが、ひずみは測定でき、地震時の加速度・速度測定結果から土の地震時挙動をシミュレーションできる可能性があるためである。試験の制御・データ収集にはVisualBASICにより独自開発したプログラムを用いた。繰返し動的変形試験の結果、10^<-3>〜2×10^<-2>におけるひずみ振幅に対するせん断弾性係数比G/G_0・減衰比hの関係が得られたが、応力制御よりもひずみ振幅の制御が簡単であり、効率よく試験データが得られることがわかつた。2.ひずみ経路制御法を用いれば、KO圧密試験も簡単に制御できることがわかった。3.動的応答解析プログラムとして等価線形化法プログラムを用い、試験で定量化された動的変形パラメータを用いて2次元堤体モデルの動的変形解析を行った。解析結果を比較検討することにより、ため池の耐震性評価に適切な解析法を提案した。4.設計に利用しやすく理解しやすい結果のカラー図面をKSUWADにより作成した。5.パソコンによるディジタルビデオのキャプチヤー・編集システムを整備し、平成10年度の原位置試験の解説付き教育ビデオを作成し、CD-ROM付の報告書を作成した。
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