• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

1999 年度 実績報告書

チーズホエーからのラクトフォリンの簡易分離法の開発とその製品の機能評価

研究課題

研究課題/領域番号 10556057
研究機関宇都宮大学

研究代表者

菅野 長右エ門  宇都宮大学, 農学部, 教授 (30011969)

研究分担者 元島 英雅  よつば乳業株式会社, リサーチセンター, 主任研究員
飴谷 美智子  宇都宮大学, 農学部, 助手 (80240688)
東 徳洋  宇都宮大学, 農学部, 助教授 (30151062)
栗城 均  よつば乳業株式会社, リサーチセンター, 主任研究員
キーワード牛乳 / チーズホエー / ラクトフォリン / 簡易分離法 / 限外ろ過 / 乳化機能 / リポプロテインリパーゼ
研究概要

ラクトフォリン(LP)は、牛乳ホエーの耐熱性プロテオースペプトン画分の主要な糖タンパク質で、主要な2つの糖ペプチド(27と17kDa)から構成されている。
パイロットプラントスケールにおいて、チーズホエー(pH4〜5、タンパク質含量0.05%)約200lを、95℃で20分間加熱後、分子量20万の限外ろ過膜による限外ろ過装置を用いることによって、LPに富むホエータンパク質を濃縮できることをポリアクリルアミド電気泳動で確認した。同時に乳糖、無機塩類等の低分子物質を効果的に除去することができた。
次に、LPに富む濃縮画分から高純度のLPを調製するために、購入したHPLCを用いたゲルろ過クロマトグラフィー(セファアクリルS300)によってLPを他のホエータンパク質から高い純度で分離することができた。
未分画のLPあるいは精製LPと乳脂肪を、pHを変えてエマルションを調製した。その乳化活性、粘度、粒子のメジアン径、比表面積等の乳化特性はpHの影響を受け、特に、LPの等電点であるpH4で、LPの乳化活性は顕著に減少した。それに対してpH7以上のアルカリ側では安定な乳化特性が認められた。
LPはリポプロテインリパーゼ(LPL)に対して、未分画のLPが52%阻害効果を示したのに対して、約70%の阻害を示した。LP量を増大することによって、90%のリポリシスが阻害された。LPのLPLに対する阻害作用は、LPのすぐれた乳化機能によって露出した脂肪を被覆してLPLの基質への結合を肪ぐことによるものと考えられる。

URL: 

公開日: 2001-10-23   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi