研究課題
基盤研究(B)
1)イヌのinterferon-γ遺伝子をクローニングしてワクシニアウイルスゲノムに組み込んだ組み換えウイルスを構築し、このウイルスに感染した細胞中に生物活性を有するイヌのinterferon-γが発現していることを確認した。2)細胞性免疫の誘導に重要な役割を果たすと考えられているサイトカイン、イヌinterleukin-12遺伝子をくろ-にんぐしてワクシニアウイルスゲノムに組み込んだ組み換えウイルスを構築し、このウイルスに感染した細胞中に生物活性を有するイヌのinterleukin-12が発現していることを確認した。3)Neospora caninumタキゾイト表面タンパクNcSAG1及びNcSAG2を発現する組換えワクシニアウイルスを構築した。この組換えウイルスはNeospora caninumマウス感染モデルにおいて防御効果をもつことが明らかになった。防御効果はNcSAG2発現ワクシニアウイルスのほうがNcSAG1発現株より有効であった。4)Neospora caninumタキゾイト表面タンパクNcSAG2を発現する組換えイヌヘルペスウイルスを構築した。この組換えウイル間接蛍光抗体法により感染細胞中に原虫NcSAG2と同様な構造をもつタンパクが発現されることが明らかになった。この組換え体を接種したイヌにおいて原虫表面抗原と反応する抗体が誘導された。5)ウシヘルペスウイルス1型ゲノム内にCryptosporidium parvumスポロゾイト表面タンパクp23遺伝子を組み込んだ組換えウイルスを構築した。これをMDBK細胞に感染させ、Western blotting法にて解析した。原虫が発現するタンパクと同じ23kDaの分子量を持つタンパクの発現が確認された。ウサギに接種するとp23に対する高い抗体価を持つIgGが得られた。
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